世界の果てなんて,ココには無かった。
†Eternal†
それは、どこまでも白くて,
どこまでも純粋な君への
―――――――――鎮魂歌…。
教室に残っていたのが運の尽きだよと,君の耳元で囁いた。
「八純…先輩…」
そんな顔をされても,それは寧ろ僕を煽る条件にしかならない。
気づくのが,遅かったね。
「…っ」
小さなうめき声は,抵抗かあるいは嗚咽か。
僕はそのか細い首に顔をうずめる。
「…ぅ」
ねぇ…僕は今,いったいどんな顔をしてる?
どんな目で君を見てる?
きっと,
それはそれは残酷な顔で
僕と君は向き合っているんだろうね…
「先,輩…」
そこにあったのは,僕が捜し求めていたものではなかった。
ただ
一つの傷跡と
一つの悲しみと
一つの後悔。
それだけ……
「君を手に入れたら,世界の最果てが見える気がしていた。」
「汚してしまえば,世界の果ては僕だけのものになると思っていた…」
幻想だとはわかっていても,君に触れずに入られなかった。
漆黒を身にまとった,限りなく純白に近い君。
僕を,こんなにも豹変させてしまう君。
「空目君…」
「……後悔,していますか。」
彼は静かに言った。
「俺に触れたことに,後悔していますか。」
黒曜の双眸が、僕の心中を見透かすかのように覗きこむ。
「…少し。」
「…」
「君を傷つけてしまったことに,後悔している。」
「…」
「ごめん」
「…世界の果ては,ココにはありません。」
彼はそう言って,僕の頬に触れた。
「世界の果てなど,存在しません。」
その瞳に,感情は無かった。
ただ,君が振り向いてくれることが僕の望みだったはずなのに…
僕は…………
「…先輩の望みは,かないましたか?」
それは、残酷なほどに暖かい声だった。
「…」
「俺の望みは,かないました。」
「…え…?」
その意味を確かめることが無いまま,
僕の世界は閉じていくことになる。
(世界の果てなど,ココにはありません。)(だって,君(貴方)のいる世界に終わりなんて在って欲しくなかったから。)
END
***
八純×空目…PC初小説がこの二人なのです…
うわわ・・・意味不明でごめんなさい;;スランプです。いきなりスランプなんです(T^T)
でもでも、作品自体は頑張って書いています!筋がとおってなかったりするかもなのですが,そこはやさしくスルーしてやってください…orz